【ギャンブル】市の相談窓口へ行ってみた
こんにちは、KIN(兄)、GIN(弟)の母です。いつも応援してくださりありがとうございます。
前回記したように県のカウンセリング施設の面談で、家庭内の秘密という閉鎖空間から、外の空気を入れていただき、外部の専門知識のありがたさを教えられました。
しかし、つかの間の落ち着きは再びのKIN(兄)の依存行動によってあっという間に破れます。やはり治らないものなのかという落胆の中、GIN(弟)が再びわずかな光をもたらしてくれました。
県庁所在地の市ではギャンブル依存症の相談窓口を設けているというものです。
IR誘致の問題が取りざたされ、ギャンブル依存症が話題になった時期です。公営ギャンブルが開設されている市であり、対策に力を入れる事、パチンコ業界からも運営資金が出ていることも説明されていました。
【ギャンブル】市の施設 カウンセリング
居住の市は違っても相談に乗ってくださるとGIN(弟)が調べてました。やはり電話予約をして車で1時間半、出かけました。やはり本人は仕事を理由に同席しませんでした。
国道沿いの真新しい立派な建物に何名もの職員さんがいました。それでもひっそりとした空気が漂っているのは相談者への配慮でしょうか。
受付では書類に簡単な記入を求められましたが、やはり個人情報は最低限、特定されないようになっていました。
衝立の中のソファーに座って少し待つと担当のカウンセラーが迎えに来てくださいました。臨床心理士、シュッとした30代の若いお兄さんで右手には結婚指輪が光っていました。
【ギャンブル】親だけで面談した感想と成果
こぎれいな面談室に通されると優しい口調でこちらの惨状を聞いてくれます。
今までのKIN(兄)の行動、自分自身の心情、途切れることなくいくらでもしゃべれそうでした。
でも解決策を求めてここに来たわけですから、カウンセラーのおっしゃることは全て吸収したいという思いも強くありました。
人生で最も真剣に学ぼうとした時間でした。
事前にネットで調べてセンターが挙げてくださった資料を読んで予習していました。ここで救いの方法を教えてもらおうと意気込んでいました。
【ギャンブル】認知行動療法の紹介
ここでもカウンセラーは「回復します。」と言ってくださいました。「回復のためのプログラムがあります。」と。
認知行動療法は最新研究に基づき、本人がギャンブルと戦う武器を手に入れる方法を身に付けられるとおっしゃいました。
ギャンブル依存症回復の手がかりは治療者本人の心の中にある、心の中の特性を見つけてギャンブルを止められるようにすると。現在は武器を持たず、裸でギャンブルの誘惑にさらされている状態だとおっしゃいます。
本人がどのような時にギャンブルをやりたくなるのか、やってしまった時はどういう時か、メモし、分析する中で見えてくるので、それをカウンセリングして一緒に見つけていくという説明でした。
先進の諸外国や日本国内の市で既に実施し、高い回復率を示しているというお話でした。
【ギャンブル】本人不在の限界
ところが家族ではギャンブルへの引き金、トリガーや心理状態、傾向が分かりません。やはり本人を連れてきたいと強く思いました。
それでも親の私が混乱し、どう対応するのか分からないでいる中、専門家のアドバイスは私の心を落ち着かせ、日常を取り戻す大きな力になりました。
公立で無料で相談でき、優しい臨床心理士から個別に回復プログラムが受けられる、最高の場なのですが、平日の9時から3時くらいまでが面談の予約可能時間でした。仕事の時間と重なっている点だけが残念です。
既に退職していた親の私はじっくり3時から5時半過ぎまで丁寧に対応していただきました。全部で5回程度面談してくださるとのことでした。
【ギャンブル】育て方?生育環境?
このカウンセリングを受ける前は「何がいけなかったのか」「私の育て方のどこに問題があったのか」「何かの悪業の報いとか」とか、何かもうとんでもないことにまで苦しみを広げていました。
でもカウンセラーは「誰が悪いのでもありません。偶然が重なると誰もがなってしまう病気です。」とおっしゃいました。
冷静になれば完璧な生育環境なんてないと分かりますが、この時は「なぜうちの子が?」という思いで、必死で原因を何かに求めていたのだと思います。この時に間違った方向、おはらいをするとかに向かうのかもしれません。
この「誰が悪いのでもありません。」は今思い出しても強烈な言葉です。
家族の財産を盗んでギャンブルに使ってしまった本人は、家族の中でもおそらく今の社会の中でも大悪党です。
「悪い人はいない」という言葉を受け入れられますか?
【ギャンブル】親の接し方 うるさく言わない
「言えば言うほど悪い方向へ向かうことになる。冷静に対処しなさい。」
これも強烈な親への言葉です。不安で仕方なくて子供から聞き出したくて、言葉はエスカレートしていました。
病気を治したくて必死な言葉が逆効果にしかなりません。親子関係は敵対関係に変わります。
親は自分が正しいと信じていますから、口から出る言葉は子供を責める言葉になります。
逃げる子供に一層親の不安が募ります。負の連鎖です。
どう接したらいいのか全く分からないでいた私にはありがたいアドバイスでした。
【ギャンブル】借金は自分で返させる
「借金は自分で返させる。」
これもカウンセラーから念を押されました。帰宅後本人に「借金は自分で返させなさい。」と言われたことを伝え、本人は冷静に聞いていました。
今になって反省することは「借金は肩代わりしないけど、相談に乗るよ。」の一言が必要だったと思います。
「自分で返すなら言っても仕方がない。借金は黙っていた方が得策だ。」と考えたのではないでしょうか。
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