【ギャンブル】銀行口座の入出金履歴を見て驚愕!【怖い話 あるある】 

【ギャンブル】通帳の記帳

こんにちは、KIN(兄)、GIN(弟)の母です。いつも応援してくださりありがとうございます。

ギャンブル依存症患者の家族のとある一日を少し紹介させてください。

それは私にとってはキツイキツイ一日でしたが、これってギャンブル依存症家族にはありがちなことでしょうか?

またどう対応するのがよかったのでしょうか? お気づきのことがありましたらお教えください。

2月というには穏やかな晴れ上がった休日の朝でした。

「友達のところに行ってくる。」とKIN(兄)が言うので、

どこ?
島根。泊ってくる。
そう、気を付けて。

と送り出しました。

島根の友達の話は時々聞いていました。少し遠いけど、明日も休みだし、久しぶりにゆっくり出来ていい休日になるだろうと思っていました。

その時はKIN(兄)のギャンブル依存症が発覚して、早く治したいと親の私がKIN(兄)の通帳を預かっていました。

そろそろ記帳した方がいい頃かな、借金の返済も進んでいるかなと思い、午後のんびり近くのコンビニへ出かけました。

以下がその時の通帳の印字です。

2月26日 出金 入金
210000 200000(セブン銀行)
273000(JRA)
223000
52000
230015 230000(セブン銀行)
170015 170000(セブン銀行)
5000(JRA)
68015 63000(セブン銀行)
370000(セブン銀行)

今日の日付、今まさにKIN(兄)が競馬に大金を掛けて熱くなっていることが伝わりました。

ほぼ給料に近いお金を出したり入れたりして、レースに掛けているようです。

止めなければまた大きな借金を背負って帰ってくると、親の私も体も頭も熱くなる思いでした。

【ギャンブル】LINE連絡も応答なし

KIN(兄)に連絡を取りました。

もちろん電話には出ません。「今何してる? 早く帰ってきて。」とだけラインで伝えました。

既読になるのを一日千秋の思いで待ちました。

レースに夢中なのかなかなか既読になりません。

その間、不安に耐えかねてGIN(弟)に電話しました。GIN(弟)は直ぐに電話に出て、たまたま記帳したらKIN(兄)が今競馬をしていることが分かったという現状を伝えました。

GIN(弟)は私よりは落ち着いていて、

じゃあ、帰ってくるよ。帰りを待つしかない。

と言います。確かに私がここで地団太踏んでも全く意味がありません。

「分かった。待つよ。」とGIN(弟)に伝えて電話を切ると、少し取り戻したはずの理性は雲散霧消して、直ぐに不安の感情が増大します。

実はじっとしていられなくて歩き回っていました。冬にしては暖かかった日差しもあっという間に冷えてきて、のんびりとしていた今日の午前中がとても恋しくなりました。

あっという間に地獄に落ちた気分でした。

不安を吹き飛ばすように勢いよく歩いても、今頃借金が膨らんで帰るガソリン代さえなくなっているのではないか、とか会わせる顔がなくてこのまま帰らないのではないかとか、ここには書けないほどの悪い事もどんどん浮かんできます。

想像ほど怖いものはありません。いくらでも悪い末路が浮かんできます。

一度坂道を転がりだした雪玉がどんどん大きくなりながらスピードを上げていくように、悪い方向へ一気に大きく膨らんでいきます。

いくら打ち消しても続きのもっと悪い想像が浮かんでくるのです。

これ以上悪いことはあるまいというところまで行くとさすがに想像の翼も疲れて開き直ることができるようでした。

【ギャンブル】競馬から帰宅

夕方KIN(兄)のラインがようやく既読になって、「なんで?」とのんきな返事が来ました。

「とにかく帰って来て。」とだけ返信しました。

夜中近くにKIN(兄)は帰宅し、「どうした?」と聞きます。

KIN(兄)なりにこちらに何かあったのかと心配したようでした。「どうしたって、こちらが聞きたい。どこに行ってたの?」と記帳した通帳を出しました。

本人は「ああ」と言ったままです。

「すごく驚いて、とても怖くて、ずっと待ってた。」と私が言うと「だから帰ってきた。」とだけ答えました。「疲れた。」そそくさと風呂場に行ってしまいました。

確かにKIN(兄)にとって疲れる一日で早く入浴したかったことでしょう。

朝早く競馬場へ向かって大金を掛けて、ラインに気付くと親から理由も分からないまま帰れと言われ、夜の高速道路をひた走ってきたのです。

【ギャンブル】理性を失う家族

そのまま寝室へ向かうKIN(兄)に、私は「ああ、無事帰って来てよかった」と思っていました。

一安心してしまうのです。私の知らないところで想像できない金額が消えていくのを知り、最悪のことを想像しおびえていた家族にとってKIN(兄)の顔を見ただけで幸福だと思ってしまうのです。

不安なまま長い1日を過ごした私にとって元気なKIN(兄)の顔が待ち望んだものだったのです。

普通なら「ギャンブルにこれだけのお金をつぎ込んで、いったいどうして生活していくつもり?」とか「なぜ友達のところに行くと嘘までついて競馬に行くの?」とか「ギャンブル、競馬はもうしないといったのに、なぜ約束を破ったの?」とか、「どれだけ心配したか分かる?」とか、いくらでも言いたいことはあるのに。

家族も普通の基準がなくなっているのかもしれません。命があればいいくらいの基準に気付かないうちにレベルダウンしているのでしょう。寿命が縮まる思いを何回かしているうちにそうなるのでしょうか。

結局その日は180万使い、110万返って来てマイナス60万の損失、本人が赤字を給料から返済していくようです。

本人はその損失を痛い思いで受け止めていないようです。不思議なほど普通な表情です。

その理由はいつものことだからでしょうか。借金に慣れてしまっているのか、ギャンブルに興奮して抜け殻のようになっているのか、私には分かりません。

【ギャンブル】今後の対策

GIN(弟)には心配を掛けてしまい、何度も電話をもらいました。

GIN(弟)の言う通りKIN(兄)は帰り、私は要らぬ心配に苦しんだことになります。でもおそらく親として心配しないではいられなかったでしょう。

その後KIN(兄)から「お金を必要な時にいちいち言いたくない。」「いい年してなんで通帳を預けなければならないのか?」とか言われ、通帳を本人に返してしまいました。

こんな怖い思いを二度としたくないという思いも私の中にあったのかもしれません。通帳を預かっても意味がないとも思いました。

しかし本人の元に通帳を返してしまったことが、逆にギャンブル依存症を長引かせることになったのかもしれません。

何が正しく、何が間違いなのか、分からなくなります。

確かにいい年の大人なのに、ギャンブルに関しては大噓つきでお金を平気で捨てて、周囲の人の気持ちも分からず、自己中心的になります。

それによって家族も冷静な判断力を失っていくのでしょうか。

必死で考えて対処しているつもりで、検討外れの方向に向かってしまうのでしょうか? どうすればいいのか分からなくなり、やはり振り回されていることに気づきます。

カウンセラーからはギャンブル依存症家族の心得を伺い、家族の金銭管理をしながら穏やかに巻き込まれないようにして、本人が回復に向かうように支えていきたいと思いながら、本人の回復が全く見えず、不安な日々を送っています。

何かアドバイスがいただけましたら嬉しく思います。

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