【ギャンブル】家族がブログを始める
こんにちは
KIN(兄)とGIN(弟)の母です。最近突然GIN(弟)のブログに現れています。
GIN(弟)がこのブログを書き始め、3年後親である私が今こうして参加させてもらいました。KIN(兄)が回復に向かうだろうと楽観視していた親の思いが打ち砕かれ、どうしたらいいのか分からなくなっている私にGIN(弟)がブログを勧めてくれて始めました。
発覚した当初はブログに向かう気持ちには全くなれませんでした。どうしたらいいのか皆目分からず、借金を返さなければという強迫観念でいっぱいでした。
返済の次は何がKIN(兄)をギャンブル依存症に追い込んだのか原因を考え、自分の育て方を振り返り自己嫌悪に陥っていました。常にKIN(兄)を見張らなければと沈み込んだまま気を張り詰めていました。
暗い顔をして家族を拒絶しているKIN(兄)が自殺するのではないかと不安が大きくなるばかりでした。
そんな突然の地獄から医師、家族の会、カウンセラーの力をお借りして、少しづつ自分を日常生活を取り戻していきました。
しかしGIN(兄)は何度もギャンブルを繰り返しながら今に至ります。
私のような親ばかにならないように、子供可愛さに依存症をなめて長引かせてしまわないように、この拙いブログが同じ悩みを抱えたご家族の少しでもお役に立てればと思い始めました。3年たってようやくGIN(弟)のアドバイスに耳を傾けることができるようになったというところです。
そして何より私自身のため、何が正しくて何をしたらいいのか、KIN(兄)に振り回されては混乱する自分自身のために今書いています。書くことで今の状況を冷静に、逃げないで見つめることができたらいいと思いながらパソコンに向かっています。
私の経験、治療のために奮闘している姿をお伝えしたいと思っています。始めたばかりで色々と読みにくい点があるかと思いますが、応援お願いいたします。
【ギャンブル】家族の不安な日々
ギャンブル依存症の家族は常に不安と戦っています。
夕方KIN(兄)の帰宅を待ちながら仕事帰りにパチンコ店に立ち寄ってはいないか、眠っている顔を見ながら穏やかな寝顔だけど借金は増えていないか、休日出かける時はギャンブル仲間と遊ぶのではないか、など不安が付きません。
明るい笑い声にギャンブルで勝って機嫌がいいのかな、沈んだ表情にまたギャンブルで大金を捨ててきたのかな、と笑っても静かでも心配の種にしてしまいます。
今はギャンブルをしていない安心な青信号なのか、ギャンブルに頭がいっぱいになっている赤信号なのか、信号が欲しいと思います。
サインをキャッチしたいと願っているのですが、難しくて全く分かりません。従って常に不安が付きまといます。
といってこの不安に飲み込まれてしまったら負けです。家族が心を病んだらKIN(兄)の回復は一層遅れるでしょう。あるいは秘めている思いが堰を切ってあふれ出し、全てをぶち壊してしまいそうです。
不安に勝つには家族が回復を信じて何か行動することでしょう。
私の場合は家族の会に参加して専門医のお話を伺うことやカウンセラーに相談してアドバイスをいただくこと、家族で話し合うことでした。今こうしてブログを書くことも回復を願う行動の一つです。
【ギャンブル】家族の日常生活と会話
客観的に見ればKIN(兄)はギャンブルでできた借金を背負って今生活しているわけですから、相変わらずの状態です。
生活費は一切入れません。いい年して親が養っています。
それでも朝は決まった時間にウォーキングに一緒に行きます。
朝日を浴びて季節の移ろいを感じながら世間話や身近な出来事の話を楽しんでいます。
「会社の先輩、コロナのワクチン接種で熱が出たってよ。」「いつも出会うおじさん、まだ来ないね。」
たわいない話が歩きながらいろいろと出ます。
もう一つ、今はストレッチに凝っていて畳の部屋で親子で寝っ転がりながら
「太ももの内側が伸びて気持ちいい。」「痛い、効くぅ」、「腹があまりへっこまない」
とか言いながら励んでいます。
本当に穏やかな日常です。穏やかな日常を作るべきだと考えて作っています。
「板木一枚下は地獄」と言いますが、地獄に落ちてもがき苦しまないように板一枚隔てて地獄を見ながらも地獄に落ちないように、日常側にいるように努めています。かっこよく言えば危機管理ですが、こんなビジネスライクな言葉では表現できません。正しく地獄とは板ではなく、薄い紙一枚です。
地獄に落ちるのは簡単です。おそらく私がギャンブル止めろと言い立てれば即、このもろい日常は壊れ果てるでしょう。
この大切な日常が壊れないようにギャンブルを止めさせたいのです。
私の命があるうちに。
今はこの貴重な日常を守りながら、止める機会を待っています。
【ギャンブル】会話の中の印象的な言葉
当たり障りのない会話しかしないKIN(兄)ですが、たまにKIN(兄)の心が透けて見える言葉が出てきます。
「大学に行かなきゃよかった。」とKIN(兄)は言いました。
「高校卒業して地元の企業に就職してたら、こうはならなかった。」大学でパチンコを覚えてしまい、のめり込んでいったことを後悔した言葉です。大学合否発表の日は万歳して大喜びした、人生の晴れの時間だったのに、その隙間にギャンブル依存症という悪魔が忍び込んだのです。
私が掛ける言葉が見つからないほど打ちひしがれたKIN(兄)の横顔がありました。
KIN(兄)に「ギャンブル」したくなったらどうする?」と聞いたこともあります。「寝る。」と即答でした。
確かによく寝ていました。こんなにやりたくなるのかい?!と思った瞬間です。
借金が再び発覚した夏の夜、GIN(弟)がKIN(兄)にギャンブルを止めるための行動計画を立てよと具体的に話を進めようとしてくれました。しかし案の定話し合いは円満には終わらず、KIN(兄)は腹を立てGIN(弟)の家を後にしました。
KIN(兄)が車中で「見返してやる。」と私に言いました。「あそこまで言われて、もうギャンブルはやらない。」とも言いました。兄としてのプライドが痛く傷つけられて、忘れられない夜になったようです。
あれから1ヵ月経ちました。
ちょうど1ヵ月経った昨日の夕飯に「今日はお祝い」と勇気を出して私から切り出してみました。ギャンブル依存症者にギャンブルの話はタブーと知っていましたから、日頃は口にしていません。
「ん?」と言うKIN(兄)に「(借金、カードの使い込みが発覚した)旅行から1ヶ月。ギャンブルやっていないね?」と聞いてみました。
KIN(兄)は憮然とした表情で「やってない。」とだけ答えました。もっと嬉しそうに答えてくれたらいいのに。ギャンブル関係はやっぱりタブーですね。それでもその後はいつもの食卓に戻りました。まずは3週間、ギャンブルをやらない時間をと言います。次は3か月、3年の節目を目標にします。
いつもよりもちょっと手の込んだ料理は「とんかつの方がうまい。」の一言で一蹴されました。「ふっ、 2か月後はとんかつにしてやる! 美味しさに絶句させてやるぅ!!」
こんなジャブで応援しているよ、見守っているよアピールをしたのですが。
次の1か月間またお祝いができますように。
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