【ギャンブル】幼稚園児と自覚せよ
こんにちは、KIN(兄)とGIN(弟)の母です。
前回のカウンセリングの体験の続きをご報告します。
最初にカウンセリングを受けて、次回は1か月後予約させていただきました。最初の相談から全6回、行くたびに力づけられました。家族は対処法を学び、日常を取り戻せたように見えました。
ギャンブル依存症で何より家族が苦しんでいたことに気づきました。
未来を想像して苦しまなくていい、今の日常を大切にしなさいと教えられ、カウンセリングによって救っていただきました。
「これからも何かあったらいつでも連絡してください。」という言葉も掛けていただきました。
同時に「 ギャンブルに関しては幼稚園児ですから、何かあっても冷静に対応しましょう。」とも教えていただきました。
【ギャンブル】カウンセリング 本人用の対策
カウンセリングに一緒に連れて行くことはできませんでしたが、本人用の対策についてお話を伺いました。
- ギャンブルしたいと思わなくなる環境を作りる。例:財布の中には5000円以上入れない。
- ギャンブルしたい気持ちになる時に離れる方法を用意する。例:寝る。
- ギャンブルに突然出会った時にどうするか、事前に離れる方法を用意する。例:ギャンブル仲間と出会ってしまう→ギャンブルは止めたと伝えておく。
- 金銭出納帳をつけていくらギャンブルにつぎ込んでいるか、客観的に見えるようにする。
- 家族と共にお金の管理をする。通帳や金銭出納帳の確認をする。
こんな具体的な行動をお話してくだっさったのです。こうすればKIN(兄)もギャンブルから離れられるかもしれないと希望を持って帰宅するのです。
【ギャンブル】本人との温度差
「相談窓口でこういうお話を聞いてきたよ。こうしたらいいんじゃない?」という話にも本人は何一つ行動が変わりません。
ちょっと不機嫌な無表情で、聞き流します。そう、せっかくの情報が本人の前を流れてしまいます。
それ以上強く言うことは逆効果になると止められています。
普段から信頼関係を築くように、本人に強制させることはできない、本人がその気にならなければ効果がないと伺っています。
確かにそうだと思います。本人が困って弱音を吐く時が回復の機会なのでそれを待つことと聞きました。
私は本人の耳に情報を入れ、本人の行動が少しでも変わることを期待しますが、変わる様子はありません。
もしかしたらこの大切な情報に対しても幼稚園児並で対応できないのではないかとも不安になります。
【ギャンブル】カウンセリング ついに本人参加
回復の機会は来ないまま時間が過ぎ、全6回のカウンセリングの最後、強引に本人であるKIN(兄)を連れ出しました。
「治す気持ちがないなら、もう家族だけではどうしようもない。この最後の面接に行かないのなら親戚に相談するしかない。」という言葉に反応して、相談窓口に向かいました。
本人にしたら「親戚に言われる」というのが脅し文句になって、嫌々足を向けたのです。同じ目的地に別々の車で道も違えて向かったのです。
カウンセラーは喜んで迎えてくださり、「回復しますよ。」と声を掛けてくださっり、本人の中にあるギャンブルとの戦い方を探っていくという認知行動療法を本人に説明してくださいました。
その時私は本人が妙にかっこを付けているのが気になりました。
「悩んでなんかいない。平気だよ。」とでも言いたげでした。それでもギャンブル依存症であることは認め、治したいという気持ちは表明しました。
ギャンブラーズアノニマスに参加すると回復が早いこと、ギャンブルした時の気持ちを記録すると自分の心の中に気付けるようになること、金銭管理のために出納帳を付けると損害が分かること、などを話してくださいました。
本人は「ちょっと無理です。」とか「はい。そうですね。」とかその場では返事をしていました。
やはり強引に連れ出したからなのか、全く変化は分かりません。
「出納帳、書いてる?」と聞いてみましたが、書いている様子もありません。
【ギャンブル】家族のしたこと
一見平和な日常が過ぎていきます。平和な日常の底にギャンブルが垣間見える時があります。
例えば休日の前夜帰りが遅くなったり、休日の早朝そそくさと出かけて行ったり、ギャンブルでもするのかなと思いますが、問いただしません。
本人は一向に家族に助けを求めません。家族はこれでいいのかなあと不安になります。
家族のできる行動は自分のお金を守ることです。
カードの暗証番号を変え、貴重品を金庫に入れました。(貴重品と結びつかず金庫に入れなかった商品券や古い紙幣やコインは消えました。)盗られる物がなくなれば実質的な被害はありません。
精神的にも少しは楽になります。しかし何か知らないうちにまた盗られているのではないかとう不安は付きまといます。
また私自身の置き忘れや物忘れ、勘違いでまた盗られたかとドキッとする癖がついています。
できるだけ信頼関係を築くように明るく本人と接しています。前の記事に記したようにウォーキングしたり、一緒に食事をとったり平和な日常です。
金銭の肩代わりはしていません。本人の責任でギャンブルの後始末を付けさせます。
【ギャンブル】スマホの競馬にハマる
しかしギャンブル依存症という脳の変化は変わりません。
ギャンブル依存症への対策、回復への行動が何か一つでも取れないものかと、強制はいけないと知りつつ「スマホをやめたら?」と言ったことがあります。
即答で「できるわけがない」の一言でした。
スマホで馬券購入口座を開設したり閉鎖したりを何回も繰り返してるという話を本人から聞いた時に、「どんな時にまた開設しちゃうの?」と聞いてみました。
「これは固いと思ったレースの時に再開する。」と言うので、「だったらレースの情報が入らないようにすればいいんじゃないの?」と言いました。
今までの行動の結果、競馬に限らず大量のギャンブル情報がスマホに集まってきます。本人が競馬をやるきっかけはスマホに届く情報です。
「スマホ止めたら?」ではなくて「スマホ換えたら?」の一言がよかったのでしょうか?
しかしたとえスマホを換えても新しいスマホで直ぐに同じようにギャンブル情報を集めるでしょう。やはり何も言わないのが正解だったのでしょうか。
家でスマホを片手に競馬を見ていた時に思わず「まだそんなものを見て!」と声を強く出した時もありました。
「見てるだけでやってないからいいじゃないか。」という即答にあきれてしまいました。
見たら買う行動につながること、ブレーキが利かないことに、本人は忘れているようです。
カウンセラーのおっしゃる通り「幼稚園児」です。
「パチンコは止められるけど、競馬は自分で止めが利かない」とも本人が言っていました。自分の弱点も頭から消えているのでしょう。
カウンセラーの「ギャンギャン言わない」という言葉を肝に銘じていて、言い過ぎは抑えているつもりです。こんなに心配しながら何も言わないか、当たり障りのない明るい言葉だけでは家族ではないようにも思います。
何も言わないのが正解ですか? 私の言葉が相変わらず一方的で支配的ですか? 私自身の無力感を痛感するばかりです。
【ギャンブル】待つことは回復か?
家族ができることをすると日常生活を送る分には困ることは目立ちません。
しかしその分回復への機会がありません。水面下でギャンブル依存症が長期化し、難病化が進行している恐怖感に襲われます。
相変わらずスマホを手にしている本人に対して私に何ができるのか、全く分からず苦しんでいます。はっきり言って何もできない状態です。
カウンセリングでは「家族と協力して回復へ!」と言われています。
「脳の仕業でギャンブルをコントロールできない状態になっているので、1人ではなく支援を受けながらギャンブルをコントロールできる状態に回復していく必要がある。」と。
本人が反省モードの時に信頼している家族から回復への提案をすると効果が上がると。
恐怖と無力感に襲われながらその時を長すぎるほど待ち続けています。私自身の言葉が信頼関係を構築できるものになっているのか問い続け反省し続けながら。
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