【ギャンブル】お金の管理問題【どうするのが正解?】

【ギャンブル】お金の管理をどうするか

ギャンブル依存症に付き物なのがお金の管理の問題です。

その手がかりを探る為、先ずはKIN(兄)がしてきたことを(本人は認めていないものが多いが)思い出しながら挙げました。

  1. 本人の通帳は限度額まで借りる
  2. 家族みんなの通帳から知らないうちに引き出す
  3. 家族の財布から現金を抜く
  4. 親戚の子供たちに配るお年玉の入っているポチ袋から現金を抜く
  5. 一緒に旅行中財布から現金を抜く
  6. 財布の中のナナコカードの現金を使い0円にする
  7. 株を勝手に売る
  8. 家にしまってあった旧紙幣、コインを売り払う
  9. 商品券を持ち出して金に換え使ってしまう
  10. 仏壇にあげられた香典を持って行ってしまう
  11. 売上金の一部を持ち出す

 

以上、罰当たりな行動で書くのをためらうほどです。

親戚の子供が楽しみにしているお年玉が消えました。

亡くなった祖父の香典が仏壇からなくなりました。

本人も販売を手伝った売上金は計算が合わなくなってしまい、いくら計算しても合いません。

家族で行った旅行先、お土産を買おうと思ったら財布にあったはずの現金がありませんでした。

株主優待の食事券が来たらみんなで食べに行こう、年2回の楽しみになると言って購入した株券は直ぐに換金されてしまったようでした。

家族は、「そうか、こうするのか」と消えてから気づくのでした。

金になるものは気が付かないうちにそっと家から消える、これは恐怖です。本人は本当に覚えていないのか、あるいは記憶を消そうとしているのか、現場を抑えたり、証拠が残るもの以外決して認めません。

早く本人が自分のしてきたことを振り返ることができるといいなあと願いながら、書き出しました。

家族が書くことはやはり本人を責めることにつながります。でも辛い事実から家族も目を背けてしまわないように、記録しました。

本当は私も忘れたいのです。かわいい大切なKIN(兄)がこんなひどい状況であることを確認したくないのです。

私達家族がこんなに騙され続けるばか一家であることを認めたくないのです。だからこそ書き出すことでギャンブル依存症の根の深さ、過酷さを直視し、甘い自分たちを戒めたいと思います。

こんなにやすやすと何度も盗られています。

本人はお金を得るために必死で頭を使い、言葉巧みになりますから、金融知識のない家族はあほとしか言えないほど簡単に盗られました。何度も何度も気づかないうちに、まさかまたと血の気が引く思いを何度もしました。

ギャンブル依存症者はギャンブルをする金のことしか考えられなくなり、だましても盗んでもお金が欲しくてそれがどのような迷惑になるか、後先考える力を失ってしまうと言います。

ギャンブルでお金を一瞬にして無くす本人が一番お金を欲しがります。

【ギャンブル】お金を守る事が第一【お金の管理】

家族は依存症者から自分のお金を守らなければなりません。

まず通帳の暗証番号を変更しました。KIN(兄)に盗られた金融機関は甘いと判断させてもらって、取られなかった金融機関に絞りました。というかお金が残っていませんから、必然的にそうなります。

次に金庫を買いました。面倒ですが貴重品は金庫に入れています。買い物から帰ると直ぐに財布をしまい鍵をします。それでも家族で生活していて気が付かないうちに何かが消えているということがありはしないかと、不安は消えません。

書きながらよくそれで平和な顔して一緒に生活しているなあと我ながら思います。

こんなにひどいことをされながらも、日常生活は変わらず送っているのです。一緒に食べて笑って寝て、傍で見たら幸せな家族に見えるでしょう。これは世を欺くためではありません。

ギャンブルの為のお金を盗む以外は優しい穏やかな明るいKIN(兄)なのです。自分たちのことですが、何だか不思議です。

【ギャンブル】ギャン妻さんに学ぶ【お金の管理】

ギャンブル依存症問題を考える会の代表をされた田中紀子さん、祖父、父、夫がギャンブル依存症でご自身もギャンブルと買い物に依存した経験を持ち、「三代目ギャン妻の物語」の本をお書きになり話題になりました。

貯金や保険の名義をギャンブル依存症者にしてはいけない、あっという間にひきだされてしまうから。お金があると知っている限り回復のチャンスはやってこない。もう親は頼れないとはっきり自覚することは回復の第1歩となる。貯金や遺産を残すことはギャンブラーのためにならない。

などお金についての記載があります。

ギャンブラーの夫の通帳は通過するだけ」「お給料日に夫の口座に振り込みがあったら、住宅ローンや家賃、水道光熱費、子供の学費など、必要最低限のお金だけ残して後は全額引き出してしまいます。自分名義の口座に蓄えておきましょう。

と記されています。(「依存症小家族が生き延びる知恵」より)

働いても手元には全く残らないようにする、これが正解でしょう。家族が生きていくためには。

ところが親はこれができないのです。一時期KIN(兄)の通帳とカードを預かりました。ところが生活が荒れて長続きしませんでした。本人自身が覚悟を決めないまま通帳を無理に取り上げてもいい結果にはならないと知りました。奥さんと子供の立場なら本人にも責任感があって対応が違うのでしょう。

「ギャンブラーの親はお金を使ってしまえ」とも書かれています。親の存在はギャンブラーにとって金づるですか。金づるという以上に病気の原因になっているのでしょうか。子供のためにと必死でためたお金が子供の病気を長引かせているのですか。親心のなんと皮肉な結果でしょう。今までの所業を見るにつけ親のお金が助長させていることは間違いない事です。

一方老後の生活に2000万必要だという計算が出て話題になりました。ましてやギャンブラーの子を頼りにできないとなれば老後の生活資金は必要です。守り抜かなくてはなりません。

もちろん「もういくら借金があっても自分で返しなさい」と伝え、手助けすることはしません。それでも借金をまた作っては返済を繰り返しています。

いかにギャンブラーからお金を守るか、それが最も大切なそして難しい課題です。

【ギャンブル】入院治療の限界【お金の管理】

同じくギャン妻こと、田中紀子さんが回復施設への入寮費を計算されています。1ヵ月16万~25万円、18ヶ月で300万円だそうです。かなりの金額ですが、ギャンブルでなくす金額に比べれば比較的安い金額に思え、回復のための300万なら出したいと考えました。

入院治療のことをカウンセラーから伺った時、「日常生活が送れている人から日常生活を奪ってまで入院はさせません。本人が入りたいというなら別ですが、今の日常生活を大切にしてください。」と言われました。

入院すればギャンブルができなくなり、医師の指導の下回復が早まるだろうという思いがありました。

しかしカウンセラーがおっしゃる通りKIN(兄)から仕事まで奪ったら何も残りません。ギャンブルだけになってしまいます。一層ギャンブルに縛られることになりそうです。

親だから依存症だからという理由でKIN(兄)のすべてを奪うことはできません。それで入院治療という選択肢は消えました。

【ギャンブル】所持金は幾ら持たせるべきか【お金の管理】

お金はギャンブルへの引き金になる、お金を見せるなと言います。

しかしお金がなくて家に籠っていられたら鬱屈してくるでしょう。友人と会ったり食事したりして、コミュニケーションを取りたいでしょう。自分で決心して所持金0円を貫くなら立派ですが、そこまでの覚悟は厳しいと思います。

結論として財布の中身は5000円程度というのが良いようです。私は実感としては分かりませんが、友人と遊ぶには足りるけれど、ギャンブルをするには足りない金額なのでしょう。日常生活を守る財布の中身です。

カウンセラーのおっしゃるように平和な日常生活を大切にし、でも日常生活の隙を窺っているギャンブル依存症に気を引き締めながら必死でバランスを取り毎日を送っています。

日々を平和に、でも平和ボケしないでお金を守りながら、KIN(兄)を見守っていきたいと思います。

↓いつも応援クリックありがとうございます!

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ギャンブル依存症へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です